地主神社(じしゅじんじゃ)は清水寺本殿のすぐ北側にある、縁結びの神として有名な神社です。
地主神社の主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)で良縁の神様とされています。また大国主命の父母神である素戔嗚命(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしなだひめ)、さらにその父母神の足摩乳命(あしなずちのみこと)と手摩乳命(てなずちのみこと)を祭神として正殿に祀られています。
地主神社は大国主命にその父母、さらにその父母と3代に渡る建国の神様をお祀りしていることで縁を大切にする「えんむすびの神社」と言われるようになりました。地主神社は古くからえんむすびの神とされ、文献では江戸時代にも「恋占いの石」で恋を占う若い男女が大勢つめかけたと書かれています。
江戸時代までは清水寺の鎮守社であり、大国主を主祭神とし、縁結びの神さまとして若い女性やカップルに人気のスポットです。
ご祭神:
大国主命を主祭神として、父母神の素戔嗚命・奇稲田姫命、奇稲田姫命の父母神の足摩乳命・手摩乳命を正殿に、大田大神(芸能と長寿の神)、乙羽竜神(旅行・交通安全の神)、思兼大神(知恵と才能の神)を相殿に祀る。ただし「地主神社」という社名から、本来は当地の地主神を祀る神社であるとする説もある。
・栗光稲荷社:商売繁盛の神。
・祓戸社 :祭神は祓戸大神。
・おかげ明神:一願成就の守り神で女性の信仰を集めるという。
・撫で大国 :撫でると御利益があるという大黒天。
・水かけ地蔵:>水をかけて祈願すると御利益があるという。
・良縁大国 :縁結びの神。
社伝によれば、創建は日本建国以前の神代とされる。実際、境内の「恋占いの石」は原子物理学者ライル・ボースト(英語版)博士による科学的な年代測定で縄文時代のものであることが判明している。
平安時代には嵯峨天皇、円融天皇、白河天皇が行幸した。天禄元年(970年)、円融天皇行幸の際、勅命により臨時祭が行われた。これが今日の当社例大祭「地主祭り」の起源である。
明治に入り神仏分離令により清水寺から独立し、近代社格制度のもと郷社に列格した。
第二次世界大戦後は、京都周辺の旧民社を中心とする神社が加盟する神社本教に所属しており、平成11年(1999年)からは当社宮司が神社本教主管(代表)を務めている。
所在地:
京都市東山区清水一丁目317