日枝神社(ひえじんじゃ)は山王信仰に基づき比叡山麓の日吉大社より勧請を受けた神社の社号である。
高い格式を持つ神社で、東京5社・東京10社、新・東京5社の一つ(地域・家庭の縁結び)、東京では明治神宮とならぶ官幣大社です。江戸時代には、徳川将軍家御用達の氏神・江戸城の鎮守でした。以降は皇居の鎮守で、変わらず日本の中枢・皇城を守護しています。
元は太田道灌が江戸城を築くにあたり、江戸城の裏鬼門(南西)封じのために、川越の山王社を勧請したのが始まり。鬼門(北東)を護る神田明神と対をなしています。
かつて天下祭と呼ばれた、日本三大祭・江戸三大祭の「山王祭」が有名です。
例年6月に行われる“山王祭”(隔年開催)は、日枝神社を起点に、東京都心を300mの祭列行列が続きます。徳川時代から続く伝統行事です。
拝殿(本殿)の両サイドには、夫婦の猿神様がお祀りされています。向かって右側が夫猿で、左が子猿を抱いた妻猿です。
妻猿をなでると「運気がアップする」という言い伝えもあります。
猿は「魔が去る」「えん(縁)を結ぶ」で縁起がよく、犬同様に安産で、母性の強さでも知られます。
それに因み、妊娠5か月目の戌・申の日に授与される「まさる(魔去る)土鈴」があります。
また、神猿にあやかる安産祈願や、七五三祈願で授与される巫女姿のリカちゃん人形も有名です。
ご祭神:
大山咋神(おほやまくひのかみ)
相殿神(あいどのしん)
国常立神(くにのとこたちのかみ)
伊弉冉神(いざなみのかみ)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)
「古事記」に『大山咋神(おほやまくひのかみ)。
又の名は山末之大主神(やますゑのおほぬしのかみ)。
この神は近淡海国(ちかつあふみのくに)の日枝山に坐す。
また葛野(かづぬ)の松尾(まつのを)に坐す。
鳴鏑(なりかぶら)になりませる神なり』とあるように、近江国(今の滋賀県)の日枝山(比叡山)に鎮まりましたのが最初です。
国常立神は「日本書紀」では1番最初に現れた神様とされ、日本の神々の最高位のグループに属している神さまです。“国土形成の神”としても知られています。そのご神徳は、全体に関することでは国土安穏のほか、個人レベルでは、出世成功、開運招福、商売繁盛、厄除け、病気平癒、縁結びなどです。
★末社(猿田彦神社・山王稲荷神社)
日枝神社で一番の、仕事運・道ひらきの強力パワースポット。拝殿右手の小門を出た所にあり、末社でありながら、格式高いパワーがあります。
猿田彦神社は、進む道を迷っている時などに、インスピレーションを得るために訪れるとよい場所です。世界へ通じる大きな活躍をしたい方は、必ずご参拝しましょう。
山王稲荷神社は、日枝神社の遷座以前からこの地に祀られていた、日枝神社の地主神。この地主神をきちんと参拝することが、神社で開運の一つのポイントです。
厳格なご眷属が守護していますので、私利私欲のお願い事はせず、感謝に徹するのが良いでしょう。
ご利益:
大山咋神の「咋」は「主」という意味で、大山の主であると共に広く地主神として崇められ、山・水を司り、大地を支配し万物の成長発展・産業万般の生成化育を守護し給う御神徳は広大無辺です。
近年は厄除け、安産、縁結び、商売繁盛、社運隆昌の神として崇敬されています。
別名
日吉山王社
日吉山王大権現社
江戸山王大権現
麹町山王
山王社
山王さま
所在地:
東京都千代田区永田町2丁目10番5号