草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)は、熊本県阿蘇郡高森町(たかもりまち)にある神社です。
草部吉見神社の祭神は日子八井命(ひこやいのみこと)で、神武天皇の子とされています。古事記などに記載がある皇族で、こうした記紀神話にまつわる神社が多いのが九州をはじめとした西日本の特色でもあります。日子八井命は神武東征の際にこの地を訪れ、池の大蛇を退治し埋めて館を建て、その館の壁が草を束ねてつくられていたことから、この地方を草部と呼ぶようになりました。また、「此社吉宮床(ここぞよきみやとこ)」という言葉を残したことから、吉見神社という社号となりました。
この神社が下り宮になっているのは、こうした由来によるもので、元が池であったことから周囲より低くなっています。
例大祭は、7月31日と10月17日の夏、秋の2回で、7月31日には地引原の御仮屋まで御輿の御幸がある ほか、社殿前の神楽殿で岩戸系の神楽三十三座が奉納される。10月17日には社殿横の広場で大神御手相撲が奉納される。
ご祭神
日子八井命(別名国龍神、草部吉見神、年祢神。阿蘇神社では三宮に奉斎)、ほか十一神。
所在地
熊本県阿蘇郡高森町草部2175